2020年11月の労働市場(4)

毎月、労働力調査が発表されると、自営業の動向にも注目してきた。特に感染が急拡大した4月以降、自営業主数に一定期間、拡大傾向もみられた。それまで長期的に減少が続いてきた自営業にとって、感染後のオンラインでの受注増加などがかえって追い風となっている可能性もあった。

ただ先月、今月をみると、自営業主数は減少が明確になっており、前年平均割れが2か月続いた。2020年の年平均も、前年を下回る可能性が出てきた。結局、追い風は一時的だったということになるかもしれない。

ただ、リーマンショックで派遣労働者の過酷な状況のように、今回は制度の整備もこれからだったフリーランスが深刻な影響を受け、総崩れになることも考えられた。それに比べると、フリーランスを含む自営業が踏みとどまり、健闘してきたのも事実といえる。その理由や背景については、今後じっくりと検証するつもりだ。