SNEP (32)

 今日もお便りを
 ご紹介します。
 ○
 SNEPについての議論、
 社内でも関心が高まっています。
 支援者の声を・・・とブログでも
 先生が呼びかけておられましたので、
 何かお役に立てることがあればと思っています。
 それとは別に、私的な好奇心からの発言ですが、
 社会的孤立はジェンダー係数との関連が深いのは、
 実感するところでもあり、今回の調査結果とも一致
 しているなぁと思いました。
 特に女性はインフォーマルな人との関わり
 (「ランチ」「おしゃべり」「一緒に買い物」「一緒に観劇」等)
 が色々あります。
 会社縁がなくなった後の男性が「濡れ落ち葉」になり、
 妻に先立たれると「男やもめにうじがわく」になる。
 おじさんたちもそんな現状なら、
 会社縁、家族縁がないSNEPたちもそうなるのは
 必然です。
 読んでいて、うちの父や夫から「仕事」をひいたら、
 似たようなものだ・・・という感想を抱きました。
 公的な調査なので、もちろん政策提言をされておられますが、
 その現状を打破するものは、公的な制度でなく、
 インフォーマルな関係の活性化では?と思います。
 そこで、調査項目として気になったのですが、
 「飲み会」「ランチ」「お茶」は調査項目として
 どこに入りますでしょうか?
 焦点を「社交」としたときに、大切な係数かな?
 と思い質問をさせていただきました。
 ○
 ご質問ありがとうございました。
 http://www.stat.go.jp/data/shakai/2006/pdf/choa.pdf
 に調査票がありますが、その6頁目からが
 24時間の生活時間に関する調査項目になります。
 そこでは20種類の項目から選択して回答することになります。
 ご質問の「飲み会」は13番目の「交際・つきあい」に入ります。
 「ランチ」は3番目の「食事」になります。「お茶」は13番目の
 「休養・くつろぎ」に含まれます。
 統計分析によると、スネップ、特に家族型のスネップは
 「休養・くつろぎ」の時間が、非孤立無業に比べると
 長くなる傾向がみられます。
 一方、いただいたご質問をきっかけに
 「食事」時間の違いを調べてみました。
 すると、こちらでは一人型のスネップが
 食事時間がやや短くなる傾向が統計的にも
 みられました。
 一人で食事をすると、誰かと一緒に会話をする
 こともありませんから、それだけ食事の時間が
 短いか、もしかしたら食事を抜きにすることも
 他に比べて多いのかもしれません。
 私は個人的には、一人で呑むのは好きなのですが
 (自称、ひとり呑み友の会の会長です)
 それでも、一人呑みばかりというのは、少し
 味気ないかもしれないですね。
 ご 質問のおかげで、新しい発見がありました。
 インフォーマルな関係の活性化は、その通りですね。
 
 ニートのことを調べていたとき、大事なのは
 雑談をするチカラだと
 誰かに教わったことを思い出しました。
 ありがとうございました。