電話

今日は夕方から
就職氷河期世代支援
に向けた全国プラットフォーム会議
というのに参加。
もちろんオンライン。

時間が短く、
参加者は2分程度の発言を
予め求められる。

順番が回ってくる直前、
音声も画像もつながらなくなる。
さてどうしたものかと思っていると
事務局から電話がかかってくる。

結局、電話を通じて発言し、それを
事務局のマイクで拾ってもらい、
なんとか難を逃れたと思う(たぶん)。
事務局の咄嗟の判断と対応に感謝。
ちょっと無責任だけど、
こういう機転、なんか好きだ。
まさにブリコラージュ。
電話、バンザイ。

結局一度、再起動したら、
元に回復しました。

ちなみに、2分での発言用に準備した
原稿は次のとおり。

感染症の拡大による就職氷河期世代への逆風の一つに、
性別による役割分業の復活の兆しがあります。
感染爆発を避けるための学校一斉休校は、
保護者にも課題を突き付けました。
子どもに寄り添うため、母親は休業したり、
仕事を辞めざる得なくなりました。
今後状況が長引けば、家庭は女性が守るもの
という役割分業が再燃するかもしれません。

人口のうち仕事をしている割合を示す労働力人口比率が、
30代、40代の女性では家事や育児で仕事を離れる人が
多くなるため、低くなりがちです。
年齢別形状からM字カーブと呼ばれたその傾向は、
解消する方向に進んでいました。
しかし資料のように、就職氷河期世代を含む
35~44歳既婚女性では、労働力人口比率が下落し始めています。

https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/shushoku_hyogaki_shien/suishin_platform/dai2/siryou8.pdf

氷河期世代の女性には、卒業後就職に苦労し、
結婚後の世帯収入も限られ、非正規雇用で
長年働いてきた人々がたくさんいます。
同時に経験を積み、正社員ではなくても、
職場で頼りにされる存在でもありました。
人手不足を背景とした人材確保や、
政府による就職氷河期世代支援プログラムも、
本格的に実行される矢先、感染症がやってきました。

感染症の拡大前までは、女性の正社員化も進み、
男女の固定的な役割分業が氷河期世代を境に
終焉へと向かうことが期待されました。
しかし、多くの女性は家庭に戻らざるを得ず、
その期待が実現できるかどうか、
今ギリギリの局面にあります。

むずかしい状況が続きますが、
3年間で正規雇用者30万人実現の目標が
達成されるよう、引き続き着実な政策の実施
をお願いしたいと思います。